まじょのルマニオさん
いつも1人でいる魔女のルマニオさんの友達は1本の魔法の杖だけでした。
ルマニオさんが呪文を唱えると杖は箒に変わり、満月の夜に1人で空を飛ぶのが好きでした。
雨上がりには杖を笛に変えて、ルマニオさんはその笛で音楽を奏でました。
寒い雪の日には杖をスプーンに変えて温かいスープを作りますが、いつも食べるのは1人です。
ある日、ルマニオさんは怪我をした1羽の小鳥に出会います。
杖を魔法のクスリ匙に変えて薬を作ろうとしたり、スプーンに変えてスープを作ろうとしましたが、
なぜか今日だけはうまくいきません。
ルマニオさんは杖を投げ出し、小鳥をベッドに寝かせて一生懸命看病します。
魔法使いのルマニオさんと小鳥の心温まるおはなしです。