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内容紹介
森の動物たちに愛されている年老いたアナグマは自分の命がもう長くはないことを知っていました。
アナグマは自分の「死」を恐れてはいませんでした。ですが自分が死んだあと、仲のいい友だちたちが悲しまないかが心配でした。
ある夜、夜ご飯を終えて手紙を書いたアナグマは、そのまま眠るように亡くなってしまいます。
森の動物たちはとても悲しみ、そして森では冬が始まって雪が積もりはじめ・・・
「死」や「命」をテーマに扱ったロングセラーの絵本です。
おすすめポイント
「死」という誰もに訪れる、子どもに口で説明するには少し難しいテーマの絵本です。
冬が明け、溶けていく雪の中で森の動物たちが、アナグマとの思い出を語り合うシーンでは、死んでも生きていたこと全てが無くなってしまうわけではなく、大切な思い出として友だちや人々の中で残り・生き続けると伝えてくれます。
その思い出がやがて生きる知恵や力になっていくのでしょう。
「長いトンネルの向こうへ行く」という「死」についての言い換えも「死」が暗くて怖いイメージだけでないと感じられるようになっています。
子どもには少し難しいテーマの絵本ですが、1度は読んでみてもらいたい1冊です。
大人になってから読むとまた違った感じ方や考えが生まれるかもしれません。
本の情報
『わすれられない おくりもの』
スーザン・バーレイ 作・絵 / 小川 仁央 訳
出版社:評論社
発行:1986.10
対象年齢:
読み聞かせ時間:8分
ISBN:978-4-566-00264-7
種類:物語絵本・読み物絵本・大人絵本