『ドライバーマイルズ』

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内容紹介

アリス・トラッジとノーマンの飼い犬マイルズは呼んでも来ないし、散歩は嫌いな厄介なイヌです。そんな厄介なイヌですが、飼い主の車で丘の上にあるカフェに出かけるのは大好きでした。
ですがそんな毎日、車でカフェまで出かけるなんてとても大変です。
すると隣に住んでいるハディさんがマイルズにマイカーを作ってくれると言って・・・

おすすめポイント

ジョン・バーニンガムの描くドライブするイヌのおはなしです。イヌがドライブするなんて不思議ですよね。でもこのマイルズはそれできるのです。

家族やカフェの人々など、みんなこの厄介(変わり者?)なイヌのマイルズの事が大好きです。
お気に入りのカフェに向かうのが大好きなマイルズですが、飼い主は毎回連れて行くのが大変。そこでお隣さんがマイルズの為にマイカーを作ってプレゼントしてくれます。
たくさん練習して車の運転をマスターしたマイルズはある日、なんと飼い主のノーマンを車で学校まで送迎します。
それから1人と1匹は一緒にドライブに行くようになりました。

飼い犬と一緒にドライブ、とても楽しそうです。しかも運転してくれるのはなんと飼い犬です！お出かけのワクワク感やドライブの爽快感もより感じられそうですよね。
そして登場人物たちとマイルズの関係性もとても良く、みんなマイルズのことが好きで大切にしていることが伝わってきます。
物語の中では言葉や明確な意思表示がされないマイルズですが、その生活や嫌いな事についての反応も柔らかくなったりと少しづつ変化がみられるようになります。
直接的に表現されないからこそ、心にじんわりと染み込むようにマイルズの変化や成長が感じられるのかもしれません。

のんびりとした雰囲気の絵やおはなし、温かみがある登場人物たちが魅力的な絵本で見る人・読む人をホッコリさせてくれます。
冒頭には”やっかいな我が家の愛犬マイルズ”という文章とともにイヌの写真があり、きっとこの子がこの絵本のモデルなのでしょう。

おはなしのラストでお隣さんが作っている飛行機など「絵本が終わった後もこのおはなし(物語)続いていくのだろう」と感じられ、読了感も良い絵本です。