『100えんのにじ』

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内容紹介

森に住むタヌキのだいごろうは誰も信じず、自分以外はみんな騙すものだと考えていました。
ある日、住んでいる祠の前で、道に迷った「りょういち」という少年に出会います。
りょういちから道を尋ねられた だいごろうは、ワザと間違った道を教えたり、土のだんごを食べさせたりとたくさん騙しますが、りょういちは素直で純粋だったので騙されているとはつゆ知らず だいごろうにとても感謝します。
あまりに騙しやすいことに気持ちを良くした だいごろうはもう1つ騙そうと、りょういちに欲しいものを聞くと「虹が欲しい」と言って・・・
タヌキと少年の不思議な交流のおはなしです。

おすすめポイント

誰も信じていない古ダヌキの他人に対する考え方や接し方が変わっていく様子を描いたおはなしです。
物語の序盤はとてもひねくれている だいごろうでしたが、純粋で正直なりょういちと話しているうちにだいごろうの心が少しづつ変化していきます。
信じることの大切や、感謝の気持ちは相手に伝わることを教えてくれます。
物語の後半で心を新たにした だいごろうが りょういちの為に一生懸命に虹に変身するシーンでは だいごろうの気持ちの変化を感じることができます。
巻末の作者の言葉もオススメで、物語を読み終わったあとに是非子どもたちと一緒に読んでもらいたいです。

本の情報

『100えんのにじ』
くすのき しげのり 作 / にき まゆ 絵
出版社:フレーベル館
発行:2017.2
対象年齢:4歳から
読み聞かせ時間:12.5分
種類:物語絵本・読み物絵本

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