『ぐるんぱのようちえん』

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内容紹介

ぐるんぱはとても身体の大きなゾウでした。ぐるんぱは森にひとりぼっちで住んでいましたが、誰も友だちがいなかったので身体は汚れ放題でとても酷い臭いもするほどでした。
ある日、ジャングルのゾウたちからどうしようもないと思われたぐるんぱは、他のゾウたちに身体を洗われて、町に働きに出されます。
新しい環境に張り切って色々なお店で頑張って働きますが、どのお店からもいつも「もうけっこう」と言われ、追い出されてしまします。
追い出されるたびにぐるんぱは悲しい気持ちになりましたが、諦めず次の仕事を探し、最後に自分にピッタリの仕事を見つけます。
子どもは勿論、少し大きくなった子どもたちや大人にもおすすめしたい1冊です。

おすすめポイント

仲間のゾウたちから働きに出されたぐるんぱは張り切って働きます。しかしその頑張りはいつも空回りしてしまい、ぐるんぱが作ったお店の商品は、身体の大きさに合わせるように、大きいものばかりになってしまいます。
そしてそのたびに「もうけっこう」と追い出されてしまうのです。
「もうけっこう」と店を追い出されるたびに増えていく”しょんぼり”の文字と、仕事で作ったぐるんぱサイズの大きいビスケットなどの物からは、ぐるんぱのがっくりとした悲しさが伝わってきます。
ですがぐるんぱは諦めずに進み続け、おはなしの最後にはありのままのぐるんぱを受入てくれ、ぐるんぱ自身も居心地のいい居場所を見つけることができます。

ぐるんぱが身体の大きな自分サイズで作ってしまったビスケットもミルク皿も、どれもこれも働いたお店の人やお客さんには必要とされませんでしたが、ちゃんと最後には必要とする人や場所に届けることができ、「どんな人や物にも必要とする人たちや場所がきっとある」というメッセージを感じることができます。
これから先、自分にとって向いていないと感じることや、上手く馴染めないこともあるかもしれません。でもそんなときはこの絵本のように諦めずに自分を信じて進み、いつか自分の居場所を見つけられると心の片隅にでも覚えて欲しい、そんな優しい絵本です。

本の情報

『ぐるんぱのようちえん』
西内 ミナミ 作 / 堀内 誠一 絵
出版社:福音館書店
対象年齢:4歳から
ISBN:978-4-8340-0083-2
読み聞かせ時間:5分

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