『あおくんときいろちゃん』

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内容紹介

青色のあおくんには、同じ青色のパパとママがいいました。そして赤やオレンジなど、色々な色の友達もたくさんいます。中でも、きいろちゃんとは1番の仲良しでした。
ある日、ママにお留守番を頼まれたあおくんでしたが、どうしてもきいろちゃんと遊びたくなって、きいろちゃんの家に遊びに行ってしまいます。
しかしきいろちゃんの家は空っぽ。あおくんはきいろちゃんを探し始め、町の隅でついに見つけます。
黄色ちゃんを見つけ、とても嬉しくなったあおくんは余りにもに嬉しくて、きいろちゃんと混ざって、身体の色が緑色になってしまいます。
遊び疲れた緑色の身体になった2人は家に帰りますが、身体の色が変わってしまっていたため、どちらの家のパパとママも「うちの子じゃない」と言って家にいれてくれず・・・

姿が変わっても中身は変わらない。子どもが成長して、どんな外見に変わっても家族だと伝えてくれる優しい絵本です。

おすすめポイント

絵具を紙に落としただけような形と色で構成された不思議な絵柄の絵本です。始めはその抽象的な絵を不思議に感じるかもしれませんが、実際に読み進めているとすんなりと物語の中に入っていけます。

初めは身体の色が変わっていたあおくんやきいろちゃんのことがわからなかった両パパとママでしたが、2人の身体の色が元に戻って、色が変わった理由を知ったときパパとママが嬉しくて子どもと同じように色が混ざってしまうシーンでは、元の色に戻ったことの喜びや子どもの成長を喜んでいるよう感じられ、心の奥が不思議と温かくなります。

ふんわりと子どもに、成長によって自分の中の何かが変わっても家族だという「家族の繋がり」や「子どもの成長の喜び」について易しく伝えてくれます。

本の情報

『あおくんときいろちゃん』
レオ=レオニ 作 / 藤田 圭雄 訳
出版社:至光社
対象年齢:2歳から
ISBN:978-4-7834-0000-4
読み聞かせ時間:3分

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