『クッツさんのくつ』

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内容紹介

クツ屋のクッツさんの作るクツは大人気です。クッツさんの作るクツに同じものは1つとなく、とても丈夫で長持ち、何より素晴らしく美しいクツをでした。
ですがある日、町に靴工場ができたことからクッツさんの生活は変わっていきます。
クツ職人のクッツさんのおはなしです。

おすすめポイント

自分の仕事である「靴づくり」に誇りを持っているクッツさんでしたが、町にクツ工場ができたことで町の人々はクッツさんの作るしっかりと値段を取る、ハンドメイドのクツよりも、大量生産で安く買うことができる工場のクツを買うようになっていきます。
今の時代では仕方がないことなのでしょうが、手作り仕事の難しさを絵本ながらに感じさせられます。
ですが町を出て森で動物たちのクツを作るようになったクッツさんが、再び生き生きと心底楽しそうにクツを作るシーンからは「好きなことや良いものは、どこかで必ず見てくれる人はいる」「自分の仕事を楽しむことは周りにも伝わって良い影響を与える」など様々なメッセージを感じられます。
物語の途中で事故で亡くなってしまうクッツさんですが、クッツさんの職人魂を感じられる魅力的なクツは森の生き物たちから色々な場所へ細々とになってしまうかもしれませんが確実に伝わっていき、人や生き物の心の一部に残っていくものなのかもしれませんね。
コラージュのような絵柄が魅力的で子どもだけでなく、大人も楽しめる絵本です。