『ぼくのじゃがいも』

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内容紹介

アルバートはペットが欲しくてたまりません。イヌやネコ、ウサギにキリンと様々なペットをママとパパにお願いしますが、いつもダメと言われていました。

そんなある日、アルバートはパパから「ペットのプレゼントだよ」と冗談でジャガイモを貰います。最初はジャガイモのことは放っていましたが、次第にジャガイモが悲しそうに見えてきます。そしてジャガイモと一緒におもちゃの汽車やダンボールのタワーで遊んでいるうちに段々ジャガイモが本当のペットのように思えてきて、色々な場所に一緒に出かけたり、遊んだりするようになって・・・

ジャガイモと芽生えたちょっと不思議で温かいペットのおはなしです。

おすすめポイント

子どもがよく思う「ペットを飼いたい」という身近な願望をテーマにした絵本です。

ずっとペットを飼いたくて、やっともらった念願のペットはジャガイモという少し不思議なお話ですが、ジャガイモも気にしてみるとちょっとずつ愛着が湧いてきます。

一緒にいたり行動したりすると不思議な親近感が芽生え、だんだんとジャガイモをペットのように可愛がり、一緒に遊んだり行動するようになっていく描写からは、優しさや温かさが感じられ、感情移入してしまいます。

ペットのような寿命がないジャガイモですが一緒の時間を過ごすにつれて次第に「傷み・腐って」しまい、アルバートとジャガイモにも別れの時が訪れます。

アルバートはとても悲しみますが、ジャガイモを穴を掘って埋めることになります。

そして埋めたジャガイモから芽が出て新たなジャガイモがたくさん実ったシーンでは、生命の繋がりや尊さを感じられます。
そして、その実ったジャガイモを町のみんなへプレゼントしているシーンでは読んでいるこちらまでアルバートの嬉しい気持ちか伝わってきているような温かい気持ちになります。

ペットを飼っている子どもにはもちろん、生き物と触れ合う機会が増えていく年頃の子どもたちに是非とも読んでもらいたい絵本です。

本の情報

『ぼくのじゃがいも』
ジョシュ・レイシー 作 / モモコ・アベ 絵 / みやさか ひろみ 訳
出版社:こぐま社
対象年齢:3歳~
ISBN:978-4-7721-0265-0
読み聞かせ時間:4.5分

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